ライバルに差をつける!大学入試(学校推薦型選抜・総合型選抜)志望理由書の書き方

大学受験

学校推薦型選抜・総合型選抜が増えている

推薦入試や総合型選抜が増えた理由

近年、大学入試は多様化しています。その原因は「大学入試改革」と称した一連の改革によるものです。専門的な説明は省きますが、この入試改革によって、大学入試は「受験生の総合的・多面的評価」を意識するようになりました。簡単にいうと、筆記試験の点数以外の能力をもっとしっかり評価して、これからの時代を生き抜く力を持った人たちを育てよう。という思惑があるのです。

志望理由書に求められること

「志望理由」というのは読んで字のごとく、「受験者がその大学(学部・学科)を志望した理由」なのですが、単に自分の気持ちだけを書けばいいというわけではありません。上記のような事情で入試を行っている大学側には、志望理由書を通して確認しているチェックポイントが存在するのです。そのチェックポイントを知らずに志望理由書を書いても、高い評価を得ることはできません。今回は総合型選抜や学校推薦型選抜での大学入試を考えている人向けに、大学側に好まれる志望理由書の書き方をお伝えします。

志望理由書のチェックポイント

アドミッションポリシーに見合う人物か

各大学や学部には「アドミッションポリシー」と呼ばれる入学生の受入れ方針というものがあります。これは大学のホームページや学生募集要項で確認できますので、受験校が決まったらまず目を通しましょう。そこには「地域の課題を解決しようとする熱意を持っている」「国際社会で貢献しようとする意欲がある」など、その大学の学部・学科の特長を反映した方針が打ち出されています。総合型選抜や推薦型選抜では、この方針に沿った人物を入学させようとするのです。ですから志望理由書には、「自分が志望大学のアドミッションポリシーに合致する人物である」ことを書かなければなりません。

将来のビジョン(夢)があるか

大学側にとって最もマイナスなことは、「推薦で入学した学生が途中で大学を辞めてしまう」ことです。自分の思っていたのとは違う大学生活になってしまったり、途中で別のやりたいことができて進路を変更することになってしまったり…誰も先のことはわからないのですから、結果としてそうなることはある程度仕方のないことかもしれませんが、ミスマッチを未然に防ぐことができるならばそれに越したことはありません。ですので、志望理由書に「大学生活に関する明確なプラン」があるかどうかをチェックします。現在どのような夢を持っていて、その実現のために大学生活をどのように過ごすのかというビジョンがしっかりしている人のほうが、ミスマッチも起きにくく、大学との相性もいいと判断されます。

真面目に努力を重ねることができるか

どんなに立派な夢やプランを語っても、それを実行できる人物でなければ合格させるわけには行かないでしょう。とはいえ、数十分しかない面接や一時間程度で書いた小論文からその人の資質や能力を把握するのには限界があります。そこで参考にされるのが、「高校時代の過ごし方」です。部活動に真面目に打ち込んでいることや、学校に遅刻や欠席をせずに通っていることなど、実際の成果となって現れていることから受験者の勤勉さや努力する能力があるかといったことを判断します。

志望理由書を書く手順(例)

大学側からチェックされるポイントが理解できたら、あとは条件を満たしながら志望理由書を書くだけです!ここでは一般的な志望理由書の作成例を紹介しますので参考にしてみてください。

具体的な将来の夢から書き始める

私は将来誰もが安心して暮らすことのできるまちづくりに貢献するため○○のしごとがしたいと思っている。

夢の実現のために大学で何をしたいか書く

その夢の実現のために、○○について学びたいと考えた。そして学外では△△のボランティア活動に参加し、地域の実情についてもっと詳しく知りたいと思っている。

高校時代に取り組んだことを書く

高校時代は■■部に3年間所属し、仲間とチームワークを高めながら毎日の練習に励んだ。また、日々の体調管理に気をつけ、高校3年間を通して無欠席で登校した。

大学と自分の相性の良さを書く

貴学の「○○○学」の講義は、将来の地域貢献をしたい私にとって非常に価値のある講義である。また、□□という貴学の理念も、私の目指す社会人像と一致するものである。

まとめる

以上の理由から貴学○○学科を志望します。

まとめ

充実した志望理由書を作成することは、単に受験に有利というだけではなく、あなたが大学でどのように過ごすのかについて深く考える機会にもなります。ぜひ自分の将来や大学生活について真剣に考えて、自分のイメージどおり、もしくはそれ以上に有意義な学生生活が送れるようにしてください!

大学入試改革によって、筆記試験以外の力がさらに重視されるようになりました。この記事を読んでいる人がまだ高校1・2年生であるならば、そうした総合的な評価を意識した高校生活を送るのもいいでしょう。

学力が必要なくなったわけではないので、もちろんこれまで通り学習にも力を入れてほしいのですが、それと同じくらい将来を見据えた高校生活を送ることが大切になっていることも認識しておいていただきたいです。

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