総合型選抜とは?入試方法の特徴と向いている人や対策方法についてわかりやすく解説!

大学受験

大学入試の中で最も早期に実施されるのが
総合型選抜。

試験内容も学校ごとに違うため

「どんな試験のなのか?」

「合格の可能性はどれくらいあるのか?」

気になる人も多いのではないでしょうか。

今回は筆者が実際に進路指導を行った
ケースをもとに、

総合型選抜入試の特徴と
総合型選抜での受験に向いている人

総合型選抜での受験を考えている人が
どのような入試対策をすればよいのか

わかりやすく解説します!

結論

  • 総合型選抜とは、大学が自校の特色に合う学生を学力以外の点も重視しながら行う選抜
  • 総合型選抜に向いているのは高校時代に力を入れたことが大学の特色にマッチしていて面接や作文などの表現力が高い人
  • 総合型選抜の対策は大学のアドミッションポリシーから逆算した志望理由を書くところから始める

総合型選抜入試とはどんな試験なのか?

「総合型選抜」は以前は

「AO入試」などと呼ばれていました。

AOとはアドミッションオフィスの略で

簡単に言うと大学と相性のいい学生を

選抜するための入試ということです。


入試といえば国・社・数・理・英などの

勉強を連想することも多いと思いますが、

そうした5教科の学力以外にも、

大学が重視したい観点はたくさんあります。


例えば、将来国際社会で活躍する人材を
多く輩出したいと考えているA大学では、

英語の筆記試験の点数がよいだけでなく、

英語を使ったコミュニケーション能力の
高い学生が入学してほしいと考えている
はずです。


それに対して、地域の様々な問題を解決する
ことを重要視しているB大学では、

卒業後にその地域に根差して
活動する意欲を持っている学生を求めている
でしょう。


大学はそれぞれの学校ごとに

「スクールミッション」と呼ばれる
使命を掲げ、

その大学独自の教育方針(ポリシー)

を設定して教育活動を行っています。

スクールミッションを達成するために

「総合型選抜」とは、

このスクールミッションの達成に

貢献してくれる可能性の高い学生を
選抜するための試験であると言えます。


そのため単なる筆記試験の学力だけでなく、

その受験者の特性や長所、

大学生活や将来の対する意欲などを

測る試験を行うことになります。


「総合型選抜」では小論文や面接の試験が
よく実施される理由は、

その生徒が

「スクールミッションの達成に貢献する人物」

であるかどうかを判定する目的がある
ということです。

アドミッションポリシー

では、受験生はどのようにして
その大学の特性を知ればよいのでしょうか?


それには各大学や学部の

「アドミッションポリシー」

を確認するのが最も効果的な方法です。


「アドミッションポリシー」とは、

大学が「入学生を受け入れる方針」
という意味です。


私たちの大学は

①こんな学生を受け入れて、

②こんな風に育てて、

③こういう人にして社会に送り出します

という方針をすべての大学は設定しています。

①をアドミッションポリシー
②をカリキュラムポリシー
③をディプロマポリシーと言います。


これは各大学のホームページや学生募集要項で
確認することができるので、

志望校が決まった人は必ずチェック
してください。


そして、「総合型選抜」に合格するためには、

自分がいかにこの
「アドミッションポリシー」に

マッチした人間であるのかをアピールする

という視点で試験に臨む必要があります。

総合型選抜入試に向いている人

  • 大学のアドミッションポリシーにマッチする強みを持っている人
  • その大学(学部)に入学したい気持ちがとても強い人
  • 文章やプレゼンの表現力が高い

総合型選抜入試で合格したS君

S君
S君

〇〇大学を受験したいのですが
学力には自信がないので
総合型選抜で受験します!
ワンチャン狙いなので
合格できなくて構いません!


S君がこう言ってきたとき、
僕は総合型選抜での受験には
リスクを伴うことを伝えました。

10月に行われる総合型選抜を
受験するためには、

夏休みを使ってその対策や出願書類の準備を
しなければなりません。

高校時代のほとんどを部活動に費やしてきた
S君にとって、夏休みは学習の基礎を作る
とても大切な時期だったからです。

まわりのみんなは目の色を変えて
勉強している中、ただでさえ学力に自信のない
S君が教科の勉強以外に時間を使うのは

失敗したときのダメージがとても大きいと考
えたのです。


しかし彼には総合型選抜に対応できる力が
あると僕は考えました。


そこで、

教科の勉強を手抜かないこと

ワンチャン狙いではなく本気で
合格するつもりで取り組むこと

を条件に、受験を応援することにしました。

そして彼は約束通り本当に頑張って、
見事年内に志望大学への合格を
果たしました。


僕がS君を総合型選抜に向いていると思った
理由は何だったのか、以下でご紹介します。

S君の強み1 部活動

S君は高校時代に部活動漬けの毎日を
送っていました。

彼が所属するチームは決して
強豪というわけではなく、

大会で上位入賞したというわけでは
なかったのですが、

彼は高校時代の部活動を通して
コミュニケーション力、

特に大人との会話を礼儀正しく成立させる
という能力を身につけていました。

彼の希望大学では、
総合型選抜の試験内容に面接が含まれており、

付け焼刃ではないS君の
コミュニケーション能力は
この大学の総合型選抜に向いている
と考えました。

S君の強み2 読書好き

S君のもう一つの強みは読書が好きで、
基本的な作文能力が身についていた
ということです。

主にSF系のライトな小説を読んでいましたが、
それでも本を読むことで高校生としては
十分な整った文章を書くことができました。

そのおかげで出願書類の作成や
小論文の対策にかかる時間は
とても短くなると考えました。



総合型選抜は早いものでは9月~10月ごろに
試験が行われます。

それまでの高校生活で自分の個性を磨き、
実力をつけておくことが合格への鍵となります。

総合型選抜入試に生かせる高校生活

部活動や読書以外にも、
総合型選抜に生かせる高校生活のシーンはあります。

あなたが総合型選抜での受験を検討するならば、
次のような強みがあるのではないかという視点で
考えてみてください。

  • 生徒会活動や委員会活動などでリーダーシップを発揮した。
  • 探究活動に一生懸命取り組み、成果物を完成させた。
  • 日記などで日常的に文章を書いている
  • 校外でのボランティア活動などをとおして幅広い年齢層の人と関わった

大学の求める人材というと
何か高度な活動を想像する人もいるかもしれませんが、

一般的な高校生活をしっかりと充実させるだけでも
それはあなたの強みになってくれます。

総合型選抜入試の対策

これまで見てきたように、

総合型選抜入試では自分がいかに
志望大学との相性がいいかということを
アピールする必要がある
ということがわかりました。


そのためには、

1志望理由書の充実
2学校生活で身についた力の言語化
3表現力の向上

が必要となります。


それぞれどのように
対策するのかを説明していきます。

志望理由書の充実

まず何よりも大切なのは
志望理由を明確にするということです。

自分がなぜその大学のその学部を
志望するのかという理由が明確であることは、

単に入試に合格するという
目的のためだけでなく、

大学生活や将来を充実させる
ためにも必要です。


ですからここまでの記事を読んで、

最終的に総合型選抜や学校推薦型合選抜
での受験をしないという
結論に至った場合でも、

志望理由については明確であるほうが
断然学習のモチベーションが向上しますし、

学習に対する本気度も
変わってくると思います。


志望理由書の詳細な書き方については
別の記事でも紹介しますので、

ここではポイントだけをお伝えします。

将来の目標を語る

志望理由書には、
自分の将来の目標を入れるようにしましょう。

将来の目標はできるだけ
具体的なほうが望ましいです。


それが大学生活の途中で変わったとしても
誰もあなたを咎めたりはしませんから、
現時点での自分の将来像を語りましょう。

アドミッションポリシーに合う自分の能力を語る

主に自分の高校生活を振り返って、

「○○を通して□□の能力を身につけた」

のような形で自分の資質について説明します。


その資質は大学の
アドミッションポリシー
に書いてあるものを選択しましょう。


こうすることで、
自分が志望大学との相性がいいことを
大学側にアピールすることができます。

夢の実現のために大学でどう過ごすのかを語る

将来の目標を達成するために、
どのような大学生活を送るのかを語ります。


自分の夢の実現のためには
あなたの大学が一番適しているのだ
という主張がその大学を選ぶ理由となって、

あなたの志望理由書に説得力を与えてくれます。

学校生活で身についた力の言語化

高校時代には授業以外にも
様々な学校行事や校外での活動、部活動などの
社会的能力を育む機会があります。


総合型選抜の受験にあたっては、
志望大学のアドミッションポリシーで
重要視されている力を分析し、

自分の高校生活のどの活動で
その力がついたのかということを
関連付けるようにしましょう。

表現力を向上させる

志望理由が明確になり、
自分のアピールポイントがわかったならば、
あとは大学で実施される試験の対策を
するだけです。


ほとんどの場合、
大学で行われる試験も
アドミッションポリシーと
かかわりの深い内容が出題される
ことになります。


小論文が課せられる場合は
大学が求める人物であれば
知っていてほしいような文章や話題が
題材になるでしょうし、


大学が入学生に知識や意欲を求めている場合は
専門的な内容を口頭試問で聞かれる
ということになります。

おわりに

今回は総合型選抜について説明しました。

総合型選抜はあなたの良さを最大限発揮して
受験できる素晴らしい入試方法です。


自分を知り、志望大学を知ることで、
やるべきことがはっきりとしていくはずです。


しかしそれと同時に、
総合型選抜での受験にはデメリットや
懸念事項もあることを忘れないでください。

そのうえで総合型選抜での受験を
決めたのならば、

しっかりと事前の対策を練って
戦略的に試験に挑みましょう。


日常的に文章を書いたり本を読んだり
することも表現力の向上にはとても役立ちますし、

学校の先生や塾の先生などに
添削指導をしてもらうのも効果的です。


塾や予備校では無料の相談会や体験講座を
開いていることもあるので、

情報収集のためにそうしたものに
参加するのもよいでしょう。


あなたと大学が両思いになって、
素晴らしい大学生活や素晴らしい
将来が訪れることを願っています。

頑張ってくださいね!